いわき
海の俳句全国大会
第2回大会
2017年7月19日
於 環境水族館アクアマリンふくしま
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第2回目復興いわき海の俳句全国大会が無事に終了いたしました。
事前投句は1688句、当日句は163句でした。
「第2回復興いわき海の俳句全国大会」(実行委員会主催)が、海の日の7月17日、環境水族館「アクアマリンふくしま」(福島県いわき市小名浜)を会場に開かれた。山名隆弘大会会長が「『海のいわき』に誇りを持つとともに、いわきは詩(うた)の古里でもある。今日は県外から参加されている方も多く、遠くから復興するいわき市の姿を応援してほしい」とあいさつ。事前に寄せられた1677句から選ばれた大賞「蝶の羽化見届け授業再開す」が披露され、作者の千葉喬子さん(神奈川県)に表彰状が手渡されると、場内からは盛んな拍手が送られた。
大会は、いわき市や福島県の震災被害からの復興を、俳句を通じて図るとともに、海の文化を未来に継承することを目指し、2016年に初めて開催された。
同館の安部義孝館長が「水族館の自然に親しむ」をテーマに記念講演を行った。国内外の水族館の歴史や展示のあり方や、港の原風景を保存することの重要性などについて幅広く語った。「(俳句が)一句浮かぶような環境作りを目指している」とし、「アクアマリン縄文の緑にそめあげる」などの自作の五七五も披露した。 ( 岡本同世・記 )
大賞・準賞・アクアマリン賞(当日句)発表
事前投句 大賞
蝶の羽化見とどけ授業再開す 千葉喬子(神奈川県鎌倉市)
準賞
手に伝ふ潮の重さや若布刈 高橋きよ子(東京都町田市)
着ぶくれてシーラカンスに会ひに行く 西山逢美(福島県いわき市)
迎火や浜の遠くに廃炉の灯 橋本賢司(福島県田村市)
当日句 アクアマリン賞
原子炉の沖はるかより梅雨の雷 山名美千子(福島県いわき市)
動き出す大はんざきに息合はす 西牧トキ子(福島県鏡石町)
泳ぎ子にいわきの海のもどりけり 小林美成子(静岡県静岡市)
特選、入選句につきましては、「入選作品集」に掲載いたしました。
「入選作品集」は、事前投句された方全員に、8月半ばにお送りいたします。